【レースレポート】霊峰木曽おんたけバイシクル・ツール・フェスタ2021【りゅーじ】

こんにちは!りゅーじです。

新潟県のサイクリストで主に実業団レースやヒルクライムに参戦しています。

JBCF/E1、AJOCC/C2、富士ヒル/主催者選抜などで走っています。


2021年10月30日~31日、

全日本学生RCS第3-4戦 霊峰木曽おんたけバイシクル・ツール・フェスタ2021

という2日間のレースにオープン参加してきました!

今回はそのレースレポートになります。

レポートを通じて木曽おんたけの魅力を伝えられたら幸いです!

長野県木曽郡王滝村の御岳湖(おんたけこ)周辺で開催

今回レースが開催された場所は、

長野県木曽郡王滝村

という地域です。

御岳湖(おんたけこ)という湖の周辺が舞台となります。

この王滝村ってマウンテンバイクの有名なレース、

【SDA王滝(セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝)】

でお馴染みの土地ですね!

行ってから気が付きました。笑

私はSDA王滝に参加したことはありませんが、自転車仲間が参加していました。

御岳湖周辺は山々に囲まれていて、とても素晴らしいロケーションです!

どうですかこの景色!!

本当に美しい地域だと思いました。

御岳湖外周を使ってタイムトライアル

初日は御岳湖の外周約半分を使っての個人TT(タイムトライアル)です。

TTの詳しいコースはレポートでお伝えします。

御岳湖はダム湖で、しっかり整備されていてとても綺麗です。

こんな山々に囲まれた湖の外周を走れるなんて最高っすな~。

「おんたけ(御岳)湖」は、1961年に愛知用水の水源(牧尾ダム)として誕生し、以来半世紀にわたり王滝村の人々の暮らしを見守ってきました。その貯水量は名古屋ドーム55杯分になり、王滝村の豊かな水資源を濃尾平野の東部から知多半島まで引き、愛知県・岐阜県の27市町の田畑(約15,000ha)を潤しています。
さらに水道用水を岐阜県東濃地区と愛知県内の11市町の家庭(約80万人)へ供給、工業用水を岐阜県可児市、愛知県名古屋南部臨海工業地帯へも送っています。この御嶽山を望む雄大な自然の懐、標高900mに位置する「おんたけ湖」は、四季を通して周囲の山々の彩りが変化する美しい湖です。雪解け水が流れ落ちる春から夏にかけ、新緑と澄み渡る空気の息吹を感じ、多くの人がレクリエーショナルカヌーを楽しみに訪れています。

引用:王滝観光総合事務所HP

おんたけ湖・自然湖 水と緑のふるさとの象徴、おんたけ王滝の2つの湖

 

御岳湖の外周は約14.5kmとなります。

(↓松原スポーツ公園スタートで1周約20km)

コースの特徴

一周約14.5kmの御岳湖(牧尾ダム)周遊です。平坦基調ですが短い上りがあり、上りで追い込めばインターバルトレーニングのようになります。湖畔には御岳湖と御嶽山が同時に眺められるビュースポットや牧尾ダム堰堤の桜、六段橋からの紅葉など四季折々の景観が楽しめます。湖の北側の鞍馬(あんば)トンネルは道幅が狭いです。照明の暗さは2020年2月に改善しましたが、ライトは必ず点灯しましょう。

引用:木曽おんたけサイクリングワールド 御岳湖周回

御嶽山(おんたけさん)でヒルクライム

2日目は御嶽山(おんたけさん)を登るヒルクライムです!

御岳(おんたけ)スカイラインという道路があり、下から7合目まで登れます。

7合目まで登ると20km以上、獲得標高は1500m以上にもなるそうです!

コースは木に囲まれていて、この時期は本当に素晴らしい紅葉が見られました。

コースの特徴

王滝村が誇る、御嶽山7合目(標高2180m)の田の原天然公園に至る登坂距離20kmを超える御岳スカイラインヒルクライムです。コーナー、勾配変化に富む屈指のテクニカルコースです。道沿いには御嶽信仰にまつわるスポットが点在し、また「霊神碑」と呼ばれる御嶽教の信者さんが立てた石碑が立ち並ぶ様は他にはない独特の雰囲気があり壮観です。乗鞍ヒルクライムと同等以上のハードな上りですので、必要に応じて御岳湖周回でアップしていくことをおすすめします。下りのロングダウンヒルは冷えますので寒さ対策をお忘れなく。

【ご注意】
スキー場Ontake2240(御嶽山5合目の八海山神社)~御嶽山7合目の田の原までの7km区間は、例年11月頭~5月末頃まで冬季通行止めとなります。

引用:木曽おんたけサイクリングワールド 御岳スカイラインヒルクライム

 

今回のレースでは7合目まで登らず、5合目のスキー場がゴールでした。

それでも約11km、獲得標高は600m以上です!

学連のレースに参加した経緯

なぜ学生でもないオジサンの私が学連のレースに参加したのか。

それは、2月に行われたバーチャルレースイベント、

木曽おんたけサイクリングワールド2021ロードレース&ヒルクライム

において、私がロードレース部門で優勝したからです!

 

その時のレポートはこちら↓

木曽おんたけバーチャルロードレース&ヒルクライム【レースレポート】

 

実はこのレース、優勝者にはチャンピオンジャージが貰えたんです!

爽やかなスカイブルーでとても格好良いですよね。

このジャージを着て、木曽おんたけの地域を実際に走りたいな~と思いました。

そんな話をしたらご招待して頂けることになり、オープン参加をさせて頂くことになったんです。

Day-1、個人タイムトライアル

さてさて、ここからはレースポートとなります。

まずはDay-1、個人タイムトライアル。

コース

TTのコースは御岳湖外周の南東側半分を使った、往復約16kmのコースです。

引用:JICF HP 全日本学生RCS第3-4戦 霊峰木曽おんたけバイシクル・ツール・フェスタ2021

細かなアップダウンの続くコースレイアウトですが、ほぼ平坦系のTTと言って良いでしょう。

機材、ウェア、サポート

平坦TT仕様Venge
今回はホイールがCLX50、DHバー装着でTT仕様に

バイク:S-WORKS VENGE + ROVAL CLX50 + DHバー

ウェア:ONYONE 肚力 腱力

インソール:SOLESTAR ブラック

チューニング:スクワートチェーンルブ

スマートトレーナー:Wahoo Kickr V5

サプリメント:つじトレーニングジム ミトロングV

ステッカー:C's design works

メンテナンス:自転車の駅サガミ

トレーニング管理:STRAVA

日頃からのサポート、本当に感謝致します。

wahoo kickrとスクワートチェーンルブ  ミトロングーV

powerd by SOLESTAR  オンヨネ肚力

レースレポート

TTの経験がほとんど無く、DHバーもロードポジションにポン着けしただけ。

更に新潟の天気が悪く、DHバーを着けてから当日まで実走はゼロ。

さすがに準備不足過ぎると思い、早めに現地入りして御岳湖周回でDHバーポジションに慣らしておいた。

やはりDHバーを使用したエアロポジションは速い。

感触は悪くない。

 

作戦は、前半に突っ込み過ぎず後半にしっかりペースを上げて出し切ること。

試走した感じ往路が追い風基調、復路が向かい風基調だった。

TTは向かい風や登りで頑張る方がタイムが出るらしいので、後半に勝負。

目標タイムは23分切り。

昨年のリザルトを見て自分の実力と照らし合わせると、上手くいけばそのくらいかなと。

 

さて、定刻になりスタート台からレッツゴー!

まずはダンシングで加速してスピードに乗せる。

すぐにDHバーポジションを取ってエアロを意識。

意識して突っ込まないようにしながらも、メーターを見ると想像以上にパワーが出ている。

スタート直後は元気だからな~。

冷静に突っ込み過ぎないペースへ落とす。

少ないパワーで速く走れるようにとにかくエアロを意識した。

 

前半はやや下り基調かつ追い風基調なので気持ち良く巡航。

しかし他の選手と比べて速いのかは分からない。笑

前半は温存、と思いつつも16kmのTTなのでほぼフルガスに近い。

往路はStravaのセグメントで、

10:48 AP279W 42.9km/h

で折り返した。

 

さあ勝負の復路、後半戦。

復路は一か所だけちょっと登る。短いものの勾配は多分8%くらい。

そこはダンシングでペースを上げていく。

登り切りで緩めず、しばらくは踏み続けてスピードに乗せるように。

 

想定していた事だが、ここで心拍はほぼMAXへ。

苦しいけどここからが我慢のしどころ。

また下りになる部分があるため、そこでエアロを意識しつつ心拍を落ち着かせる。

ほんの少し休んで、あとはゴールまでほぼ平坦だ。

 

途中やはり向かい風な区間があり、思ったよりもスピードに乗らない。

残り2~3kmの時点でタイムは23分を切れるかどうか微妙なライン。

心拍が上がり切ってキツかったので、そこからはケイデンスを下げてトルクに頼ったペダリングへ移行。

ラスト1kmはなんとか少しペースを上げて、しっかり追い込んでフィニッシュ!

復路はStravaのセグメントで、

11:43 AP284W 39.4km/h

だった。

後半の方がパワーを出せたが、タイムはイマイチ伸びなかった印象。

TTって難しいな。

リザルト、パワーデータ

タイム:0:23'05"629(top+0:01'53"688)

平均速度:41.57km/h

順位:総合19位/75人 クラス1ー7位/10人

 

優勝は鹿屋体育大学の伊澤選手で21分11秒45.29km/h!!

速いな~。

上位はTTバイクが多かったけど、ノーマルバイクにDHバーも無しの仕様で速い選手もたくさんいた。

大学生のフィジカルおそるべし!

パワーデータ

23:07 AP282W NP284W 97.4rpm

W'balanceがゴールにかけて徐々に減り、しっかり0まで出し切れたことが分かる。

ペーシングは上手くいったと思う。

※W'balanceは自身のパワーデータから算出された残り体力ゲージみたいなもの。

おんたけ休暇村に宿泊

TTを終えて宿泊先である「おんたけ休暇村」へ移動。

ここは翌日登るヒルクライムコースの途中にあるため、コースをチェックしながら向かった。

ちょうど御嶽山の山頂が見える。

あまりにも山と木々の紅葉が綺麗で見入ってしまい、コース確認はほとんど出来なかった。笑

 

おんたけ休暇村でゆっくりと旅の疲れを癒し、翌日のヒルクライムに備えるのであった。

HPはコチラ→おんたけ休暇村

Day-2、ヒルクライム

さて2日目はヒルクライム。

TTよりは自分の主戦場と言える(近年はロードレースメインだが)。

当然、TTのリザルトよりは上位を狙う。

コース

コースは御岳スカイラインを5合目のスキー場まで登るレイアウト。

約11km5.8%。

Stravaのセグメントはコチラ→RCS御嶽ヒルクライム

ほぼこのセグメント通りのコース。

平均勾配が5.8%とやや緩めで、途中に激坂がある訳でもない。

とても登りやすいコースだった。

勾配が緩めなのでヒルクライムにしてはハイスピードで、ドラフティングが充分に効く。

ロードレース的な展開も生まれやすい印象。

富士ヒルに近い感じかな。

機材

ヒルクライム仕様Venge
ヒルクライムはホイールをAlpinist CLXへ。

ヒルクライムはホイールをAlpinist CLXへ変えて、サイコンなしで6.85kg。

Vengeは登りも充分にこなせます。

レースレポート

アップの段階でそこまで昨日の疲労感は無く、調子は良さそう。

ほぼオフシーズンに入っていて体重が増加気味なことだけが懸念か。

※シーズン中は53~55kg。今回は56.5kgほどあったと思われる。

 

松原スポーツ公園からスタート位置までパレード走行で向かう。

ここで身体が冷えないように、これでもかと言うくらい防寒着を着込んでいった。

これが正解だった。

当日の気温は一桁で、曇っていて時折小雨がぱらつくコンディション。

ホット系オイルも塗りまくってとにかく体を冷やさないようにした。

こういう工夫は寒い日のレースでとても重要。

イナーメのアップオイル(Very HOT)やレインジェルがオススメ。

 

スタート前にはいわゆる「多摩学練」のメンバーにご挨拶。笑

右から橋本くん、篠崎くん、加藤くん。

FOCUS OJISANがいつも一緒に練習してるメンバーで、みんな強い。

目標はこの3人に出来るだけくらい付くことかな。

 

さて、定刻になりスタートへ。

スタート前に木曽おんたけバーチャルレース優勝者ということでコールアップして頂いた。

オッサン、若い学生たちに混じって頑張ります!

 

いざレーススタート。

マスドスタートでいきなり速い!

ダンシングですっ飛んで行く選手が数名。

集団もそれを逃すまいとハイペースで追う。

おいおい、このペースじゃ最後まで持たんだろ。と思うくらい。

しかし若さは正義である。

なかなかペースが落ちないんだなこれが・・・。

 

とても前に出られるペースじゃないので先頭が見えるくらいの位置で待機。

だいたい15~20番手くらいだったか。

待機、というか引きずれっぱなしな状態である。笑

余裕があれば先頭に出てジャージアピールしたいと思っていたが、そんな余裕まったくナシ。

 

勾配が緩い区間ではドラフティングが効いて休めるものの、ちょくちょくアタックが掛かる。

10分を経過したあたりでしんどくなり、「これは千切れるやつや」と悟る。

そして15分くらいで15人くらいの先頭集団からドロップ。

ちらっとメーターを見たら平均285Wくらいだったか。

うーむ。ヒルクライム時のパワーとしてはイマイチ。

 

千切れてしまったものは仕方ない。

ここからは冷静に一旦呼吸を整えて、先頭集団から落ちてくる選手を一人でも多く抜いていくようにする

同じタイミングで千切れた大阪工業大の畠中くんとローテを回していく。

すると前から少しずつ落ちてくる選手がいて、何人かパスできそうな雰囲気。

「まだ10位以内あるよ。頑張ろう!」と声を掛けて、気持ちを切らさず登って行く。

 

大阪産業大と日体大の選手を捉え、いつの間にか追い付いた大阪大学の選手と合わせて5名パックに。

ここから大阪大学の西崎くんの牽きが強かった。

残り約1.5kmくらい?から500mくらいまで強く牽いていく。

最後は自分が出来るだけ牽いて、みんなの発射台になるつもりでいた。

のに、前に出られん。笑

しかも西崎くんが残り300mくらいからそのままアタック!

本来ならあとは譲ってあげるのがオープン参加のオッサンの役割。

が、うっかりアタックに反応してしまい、ちゃっかり前に出てしまい、パックの先頭でゴール。笑

ほんとすまんかった・・・(;´Д`)

 

今回、車載動画を撮っていたので良かったら見てみてください。

リザルト、パワーデータ

タイム:0:30'45"109(top+0:01'27")

平均速度:21.5km/h

順位:総合12位/92人 クラス1-4位/8人

 

優勝は寺澤アンドリュウ選手!強い!

寺澤くんには木曽おんたけバーチャルのヒルクライムでも完敗していた。

そして多摩学練の3人にも完敗。笑

やっぱみんな強いね~。

 

後半ローテしてくれた大阪工業大学の畠中くんがゴール後に話しかけてくれて、

「クラス3で優勝して昇格できました。」

と。

素晴らしい。諦めずにローテして良かった。

優勝、昇格おめでとう!

 

パワーデータ

30:45 AP275W NP281W 92.7rpm

ちょうど先頭集団から千切れた15分くらいのところでW'balanceが0になっている。

かなり優秀だなこれ。

木曽おんたけ大満喫の2日間!

ヒルクライムゴール後は即オフ突入!!

イナーメの中畑監督オススメのハンバーガー。

ボリュームあって味もジューシーで美味しかった~。

5合目のおんたけスキー場のレストランで食べられるので皆さんもぜひ!

 

そしてこの木曽おんたけチャンピオンジャージをお披露目できて本当に良かった。

ジャージ制作を担当して頂いた木曽おんたけ観光局の丸山さんにも直接ご挨拶出来た。

丸山さんも中畑監督も、このジャージで木曽おんたけを走った事をとても喜んでくれた。

2人が喜ぶ姿を見て、2日間参加して本当に良かったと思いました。

バーチャルからリアルへ。

時代ですね!

また来年も木曽おんたけのバーチャルレース、リアルレースともに参加したいと思います!

ご招待頂き本当にありがとうございました!

 

帰りに道の駅で地元のお酒とワインを購入。

これを飲みながら木曽おんたけに思いを馳せたいと思います。

 

レースに参加された皆さん、お疲れ様でした。

若い学生たちと走れてオッサンも刺激になりました。

JICF、木曽おんたけ観光局、イナーメ信濃山形などスタッフやボランティアの皆様、本当にありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

 

それでは今回のレポートはこのへんで。

みんな、木曽おんたけに行こう!

ではでは!

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