みなさんこんにちは!もえまぐろです。
今、学会発表のため宮城県仙台市に来ています。
学会発表は無事に終わりました!
みなさん、クリートの適切な位置って知ってますか?
私は知りませんでした(笑)
学会で仙台まで来たし、どこ行こうかなと悩んだ結果、
有名なサイクルショップ、ベルエキップさんでクリートのフィッティングを受けてみました。
とても勉強になりましたので、内容をご紹介します!
ベルエキップとは
宮城県仙台市にある東北随一のプロショップ。
大きな店内にはロードバイクやウェア、バイクアクセサリーが多く並べられている。
オーナーの遠藤さんは、スイスで3年間スタッフとして働き、NIPPOのメカニックも務めたことがあるそうだ。
笑顔が素敵な柔らかい物腰の遠藤さんだが、フィッティングに関する知識は深い。
クリートのフィッティング
クリートの適性位置とは
クリートに限らず、サドルやハンドルなどポジションの適性位置は自転車乗りにとって永遠の課題とも言える。
サイクリスト個人のフィジカルレベル、筋肉のつき方や柔軟性、はたまた目的(レースに勝ちたい、ロングライドを楽しみたいなど)によっても変わるだろう。
ただ、クリート位置の基本は
踏み込んだときに一番力がかかる場所
がクリートの取り付け位置になるべきということだ。
この位置が合っていないと膝や足裏の痛みに繋がってしまう可能性もあるらしい。
一般的には親指の付け根の母指球のあたりに相当し、その場所を一発で見つける器具がベルエキップにはあるようだ。
値段と持ち物
お値段は2700円。
持ち物はシューズと靴下です。
フィッティングの流れ
こちらが実際に使用したクリートポジションセッティングのための器具。
ステップ1
自然と爪先に力が入るようになる傾斜のかかった器具の上で、踏ん張りがきき、バランスが取りやすい位置を見つける。
真上から見ると分かりにくいのですが、画面上方の白い二重線のあたりが一番凹んでおり、足を前や後ろにずらしながら適性位置を探っていきます。
ステップ2
かかとの位置を合わせます。
両脇の黒い球体がかかと位置になります。
ステップ3
とった情報をシューズに写しこみます。
黒い球体のところにかかとを合わせて、赤いレーザーで示された一番力が入るところ(=軸の位置)をシューズに印づけします。
ちなみにクリートの軸ってご存知でしたか?
わたしはシマノのクリートを使用していますが、ちゃんと軸のところに印がついているんです。
上図の矢印の部分を横から見てみると・・・
小さな窪みがあり、ここが
「クリートの軸」
なのだそう。
こうしてみると、赤いレーザーで示された足裏の一番力の入る母指球の位置とクリートの軸は、1cmほどずれていたことがわかった。
ステップ4
最後にクリートを付け直してもらって出来上がり。
かなり前めに移動しました。
所要時間は15分程度でした。
遠藤さんの知恵袋
最近は、クリートを敢えて母指球よりも後ろめにつけている人も多いようです。
実際にわたしもそうでした。
でも、そもそも日本人はクリート取り付け位置を一番前にしても、適正位置にもっていけない人が多いそうです。
理由は、現在の自転車シューズは全て欧米人向けに作られていて、日本人は欧米人と比較して足の大きさ(指の長さ)が違うからです。
すごい古風な足形を引っ張ってきてしまいましたが(笑)
注目してほしいのは、同じ足のサイズでも足の指の長さが違うと母指球の位置が変わります。日本人は爪先から母指球までの距離が近いということです。
なので、欧米人と比べて適正なクリート位置は相対的にシューズの前方へ移動してしまうという現象が起きます。
足が大きい人ほど、一番前にしても適正位置まで届かない傾向があるようですよ。
まとめ
クリートのフィッティングを受けてきました。ほぼ一発でクリート位置が決まるという器具はお手軽かつreasonableでした。
オーナーの遠藤さんはクリート位置調整だけでなく、さまざまなフィッティング理論にも造詣が深かった。
宮城県出身の選手のフィッティングを手がけ、半年で全日本タイムトライアル2位の実績を作り上げたり、セブンイレブンの金子選手の面倒も見ているらしい。
フィッティング談義も楽しめたので、仙台にお越しの際には是非、立ち寄ってみてくださいね〜。
遠藤さん、ありがとうございました!!